ICL の手術費用は
クリニックによって異なりますが、
概ね50万~70万円前後となっています。
初期費用が高額ではあるものの、
維持費が不要な点が ICL のメリットです。
長く使い続けることを考慮すると、
コンタクトレンズの維持費より
ICL の方が安いパターンも出てきます。
今回は、手術費用や維持費の観点から、
「ICL」と「コンタクトレンズ」の
比較を行いました。
初期費用・維持費の比較
ICL、コンタクトレンズ、メガネの3つで
費用面を比較すると次のようになります。
▼初期費用
ICL >>> メガネ > コンタクトレンズ
▼維持費用
コンタクトレンズ >>> メガネ > ICL
初期費用は ICL が一番高く、
維持費用はコンタクトが一番高いです。
メガネは初期費用こそ掛かりますが、
維持費ゼロで長く使える利点があります。
コスト最優先であればメガネ一択です。
ICL は初期費用が大きい
ICL を受ける場合、
手術費用として大きな金額が必要です。
2019年時点の都内有名クリニックでは
46万~75万円の相場となっているため、
今回は 60万円 として算出します。
なお ICL では健康保険が適用されず、
全額自己負担となる点に注意しましょう。
(医療費控除の対象には含まれます。)
ICL とコンタクトの費用を比較する
定年までの期間を考慮し、
手術時~65歳の年数で計算を行いました。
なお、コンタクトレンズの維持費用は
レンズの種類によって大きく異なります。
今回は次の2種類を比較対象とします。
ハードレンズ
両目で2万円、2年間使用すると仮定、
保存液・洗浄液で年間1万円ほどとし、
1年間の費用は 20,000円 とします。
使い捨てソフトレンズ
ワンデータイプ、月4,000円と仮定し、
1年間の費用は 48,000円 とします。
25歳の場合
定年まで40年間として計算します。
ハードコンタクト
年間 20,000円 × 40年 = 800,000円
ソフトコンタクト
年間 48,000円 × 40年 = 1,920,000円
ICL
初期費用 600,000円 = 600,000円
25歳の時点では、
コンタクトレンズを使い続けるよりも
ICL の方が安いという結果になりました。
ハードコンタクトについては、
ICL より若干高い金額となっています。
35歳の場合
定年まで30年間として計算します。
ハードコンタクト
年間 20,000円 × 30年 = 600,000円
ソフトコンタクト
年間 48,000円 × 30年 = 1,440,000円
ICL
初期費用 600,000円 = 600,000円
35歳の時点では、ハードコンタクトと
ICLが同等の費用負担となりました。
なお、ソフトコンタクトの場合は、
まだ ICL の2倍以上となっています。
45歳の場合
定年まで20年間として計算します。
ハードコンタクト
年間 20,000円 × 20年 = 400,000円
ソフトコンタクト
年間 48,000円 × 20年 = 960,000円
ICL
初期費用 600,000円 = 600,000円
条件次第では ICL 非推奨となる年齢です。
ICL の利用期間が短いことから、
費用面でのメリットも薄れてきます。
ICL を入れても老眼は発生する
40代~50代の年齢になると、
老眼で手元が見づらくなってきます。
老眼は「目の調節力の衰え」が原因のため
ICL を受けた人でも現れる現象です。
クリニックによっては、ICL の推奨年齢を
45歳までとしている場合もあります。
メガネ・コンタクト・ICL に関わらず、
老眼が始まったら別の対応が必要です。
早ければ早いほど実質コストが下がる
ICL はメンテナンス不要のため、
基本的には維持費が0円で済みます。
ICL を入れた後の「期間の長さ」で、
コストの感覚が変わってくると言えます。
ハードレンズを使用中の場合は別ですが、
ワンデータイプのコンタクトレンズを
使い続けるよりは ICL が安上がりです。
仮に ICL 手術を考えている場合、
なるべく早く受けた方が、
恩恵にあずかる期間を長く取れます。
実際の金額はクリニック毎に異なるため、
ホームページ等でチェックしましょう。
⇒品川近視クリニック
⇒新宿近視クリニック
ICL の費用比較まとめ
ICL とコンタクトの費用を比較しました。
長い目で見た場合、基本的には
ハードコンタクト>ICL>ソフトコンタクト
の順で費用面のメリットがあります。
今回は費用だけに着目しましたが、
日々のメンテナンスの手間などを含めて
総合的に判断することが重要です。
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